もしかしたらあなたは今、同窓会の会費をいくらにすればいいのかお困りではないでしょうか。
今回は、全国で開催されている同窓会の会費相場を徹底的に洗い出し、「男女の会費を分けるべきか?」や「先生から会費をもらうかもらわないか?」など、会費の決定において悩みそうなポイントを全て解説いたしました。間違いない会費設定で、満足度の高い同窓会を開きましょう。この記事を見れば、あなたが開催しようとしている同窓会の会費設定が出来ると思いますよ。
<目次>
1.会費の相場
2.会費決定、よくあるお悩み
3.もっと楽しく同窓会を開く方法
4.二次会の会費
1.会費の相場
同窓会の会費は、開催する地域・会場の種類・年齢などによって相場が変わります。まずはどの程度の会費を目安金額とすれば良いのか?同窓会会費の相場についてご紹介いたします。
1-1.全国の平均会費
以下は、2010〜2013年度に全国で開催された同窓会の平均会費を都道府県別に表したものです。
<ポイント解説>
- 東京は別だが、田舎よりも都市圏(宮城や福岡など)の方が会費が安い傾向がある
※地方は開催場所がホテルしかない等、会場数も影響している - 東北と九州は平均会費が少し安い
- 関東圏は平均会費が少し高い
1-2.会費の中身
会費の中身は飲食費だけではありません。
下記に挙げるような金額を考慮して、会費を決定する必要があります。
- 会場へ支払う費用(飲食代・会場使用料・プロジェクター等の備品代)
- 案内状印刷・発送費
- 当日備品代(名札・パンフレット・筆記用具など)
- 先生方へのプレゼント代(花束・おみやげなど)・招待する場合は招待費
- 参加者への記念品代(印刷された集合写真配布・写真データを記録したDVDなど)
- ドタキャン発生時の予備費
1-3.会場や年齢ごとの相場
地域による会費相場と合わせて頭に入れておきたいのが、「会場の違い」「年齢の違い」による同窓会会費の相場についてです。まずは、会場種類の違いによって変化する会費をご紹介いたします。
会場ジャンル別の会費相場
もちろん地域や会場によって異なりますが、会場ジャンル別の会費相場は下記のようになっています。
<ポイント解説>
- 会費相場は実に3倍ほどの開きがありますので、会の主旨に応じて選択する必要があります。
- 婚礼ブロックとは、結婚式が優先される為、会場予約が2〜3ヶ月前からでないと予約できない等の予約制限のことです。
- その他にあるような特殊会場は企画が大変、且つ確認事項が多い(料金体系・施設ルール・ケータリングの有無など)為、時間のない幹事にはオススメできません。
年齢別の会費相場
基本的には、年齢が高くなるほど会費も高くなる傾向があります。下記は年代別の会費相場になります。
<ポイント解説>
- 年齢が上がると宴会場で行う同窓会の前後に遠足や旅行などの企画が盛り込まれるケースがあり、そのぶん会費は高くなります。
- 若い世代でも記念行事だったり、進学校の場合はホテル開催など、会費が高いことがあります。
- OB会のような色々な世代が参加する会は、年齢に応じて会費が変動することが多いです。
会場の選び方や会場ジャンルによる特徴や違い、予約方法などについては、下記にて詳しく記載しています。ある程度の予定会費が決まったら、下記をもとに実際に会場をリサーチ・予約していきましょう!
(参考記事) → 失敗ナシ☆みんなが喜ぶ同窓会の会場選び方と全形式
2.会費徴収、よくあるお悩み
会費徴収にあたり、よく幹事の皆さんが頭を悩ます「先生から会費を頂くべきか否か?」「男性と女性で金額差を付けるべきか?」という話題があります。
2-1 先生からの会費徴収について
先生を呼ぶかどうか?
同窓会に先生(恩師)を呼んだ方がいいか?という相談をよく受けますが、これは呼ばれる方が良いでしょう!同窓生の皆さんと同様に、先生方も皆さんとの再会を心待ちにしています。また先生が参加することによって、同窓会への参加希望者が増えることも多くあります。
呼ぶ対象は学年主任の先生 + 各クラス担任 + 人気のあった先生 + お世話になった部活の先生ぐらいに留めておくのが良いでしょう。在学中に関わった先生すべてに声を掛けるのは先生方も思い出が少なく参加に躊躇してしまうケースもありますので、声の掛け過ぎにも注意が必要です。
先生の会費設定と受け取り方
会費を貰わない招待制にするか、会費をもらう会費制にするかの2択です。それぞれメリットとデメリットを記載しますので、会に応じて決定しましょう。
■ 招待制
メリット →当時の感謝を気遣いから伝えることができる
デメリット→招待費を参加者の会費に上乗せするか、別途予算を用意するか等、費用負担が必要である
■ 会費制
メリット →費用負担の必要がない
デメリット→「寸志」で支払おうとしている先生が困惑する場合がある
<寸志とは?>
「少しばかりの志」「心ばかりの贈り物」を示す言葉であり、同窓会の場合は封筒に「寸志」と記載し、お金を頂く場合が多いです。これは会費の代わりであると共に、幹事への労いの意が込めてられています。金額相場は10,000円が圧倒的に多く、20,000円や5,000円の場合もあります。
最近の傾向としては、会費制にする幹事が圧倒的に多いです。先生方が何名来られるか分からず、予備費を想定した会費設定が非常に難しい為、来られた先生方からも参加者と同じ会費を頂くという形式です。また、先生方も「寸志」の常識や金額が曖昧な為、反対に会費制の方が参加しやすいという声もあります。
ただし、もし上記のように先生から会費制で会費を頂く場合は、先生への感謝の気持ちは別途、花束や記念品など「贈り物」を渡すことによって伝えるようにしましょう。また、会費制で「寸志」を頂いた場合は、会費を受け取らず「寸志」のみ頂き、会費との差額がある場合は返金せずに、一言御礼と使用用途をお伝えし、二次会や記念品の補填費用として有難く頂くようにしましょう。
尚、部活の監督退任記念のOB会など1人の先生や監督が主役の場合は、上記を当てはめずに会費無料で招待し、プレゼントも別途予算で用意しましょう。
2-2 男女間での会費の差
「男性と女性で会費を分けるかどうか?」これは会費についてよく挙がる質問ナンバーワンです。
結論的には「男女で会費を分けない」のがオススメです。理由は下記です。
- 同窓会は職業や性別などは関係なく平等であることが鉄則です。男女で会費を分けるのは公平でないと感じる方がいます。
- 同窓会は参加人数の予測が難しいですが、男女の参加比率予測も同様に困難です。女性会費を安くすると女性参加率が高い場合は赤字収支になる可能性がありますが、一律会費にすれば赤字リスクを避けることができます。
- 一律会費にして不満を言う人はいませんが、会費を分けることで不満を言う方は稀にいます。
最近では会費に限らず男女差をつけること自体が色々と問題になることもありますから、無難に一律会費にするのが良いでしょう。
3.もっと楽しく同窓会を開く方法
3−1 会費が安いほど、参加者は喜ぶものなの?
幹事の立場からすると「会費をできるだけ安くしたい」という気持ちは充分に理解できますが、安ければ安いほど参加者が喜ぶか?参加率が上がるか?というとそういうわけではありません。
< こんな意見や傾向があります >
- 恩師の先生方を招く場合はカッチリした会場の方が公式感が出て、会の格式が増し参加者の満足度が高くなる
- 頻繁に開くことができない同窓会ほど、たくさんの人が交流しやすい広く開放的な会場が喜ばれる
(居酒屋開催は、着席したまま仲の良いグループ同士で話し込んでしまう為、一体感が生まれにくい傾向がある) - 主婦の方々は、案内状や会場もしっかりしている同窓会の方が参加しやすい(家を空けやすい)傾向がある
- 年齢が上がるほど、チェーン店や安過ぎる会場には、行きたがらない方々がいる
安さを求めるばかりに、反対に参加率を下げてしまうケースもあります。頻度・年齢・形式をよく考えた上で、会場選び・会費設定を行うことが重要です。
3−2 会費に上乗せし過ぎは要注意!
反対に会費が高過ぎるのも注意が必要です。前述した3-1.を考慮した会場選びをすることは重要ですが、会場費(飲食費)に上乗せし過ぎないようにしましょう。上乗せし過ぎると「幹事が儲けているのではないか?」と変な誤解を生みかねません。
■ 適切な上乗せ金額
会場費(飲食費)に+2,000〜3,000円が妥当な会費金額です。
例:)一人5,000円のホテルで開催する場合 → 会費は7,000〜8,000円で設定
※これより下げることができれば参加者は喜びますが、幹事が赤字にならないように注意しましょう。
■ 会費に含んでOKな費用
- 案内状諸経費(印刷代・発送代)
- 備品代(名札・パンフレット・簡単な文具など)
- 設備費(プロジェクター・横断幕など)
- 先生へのプレゼント代(花束・記念品代)
- 参加人数が少ない・ドタキャン多数の場合の予備費(余った場合は二次会費用に補填)
■ 会費に含むのはNGな費用
- 幹事会の費用(会議室などの利用料はOKだが、居酒屋飲食代などはオススメしません。)
- ビンゴ大会など必要のない余興の備品代や景品代
- 集合写真やノベルティーグッズなど、決して全員が必要としない記念品代(金額が500円前後なら許容範囲ですが、それより多く会費に上乗せする場合は欲しい人だけ個別販売にしましょう。)
- 会の時間を延長する際に発生する費用(2〜2.5hがオススメ開催時間です。それ以上は参加者から求められていません。別途二次会を用意しましょう。)
- 先生のお車代(よっぽどのゲストは別ですが、お渡ししないことは一般的に非常識ではありません。)
赤字のリスクと隣り合わせの幹事としては、余分に費用を載せておきたいと思うかもしれませんが、たいていの参加者は会場の相場などは調べれば分かる時代ですので、適正な上乗せが参加者の賛同を得ることに繋がります。上乗せし過ぎると間違いなく参加者は気付きますし、参加率にも影響が出ます。
可能であれば、会費の中身を情報公開したり、会終了後に収支報告を行うなど、お金についての透明化を行えればベストでしょう。
4.二次会の会費
ほとんどの同窓会で二次会が開催されると思いますが、二次会の会費相場もお教えしましょう。(もし二次会を設定していない幹事さんがいたら、大至急設定してください!必ずやっておけば良かったと思いますよ笑)
<ポイント解説>
- 一般的には年齢に関わらず、居酒屋やダイニングレストランなど、リーズナブルな会場が人気です。
- 年齢が高い場合のホテル開催は、会費は少し上がりますが、同じホテルのバーやレストランで二次会をするのがオススメです。
- 30〜40代の中学や高校の同窓会では、一次会と二次会の会費合計が一万円というのが1つの目安になります。
- 20代や成人式同窓会では、安さを重視してチェーン店の居酒屋やカラオケがオススメです。30代以上の同窓会の場合はカラオケは3次会以降にしましょう。年齢に比例して、会話を楽しむ時間を多く欲しいニーズがある為です。
- 二次会も2h〜2.5hがオススメですが、延長することも多くあります。途中で帰る人・途中から来る人がいますので、会費はあくまで最初に決めた時間をもとに設定し、延長する場合は、残った人だけから追加徴収するようにしましょう。
二次会は一次会より更に盛り上がるため、会費徴収も大変です。しっかり徴収係と精算係を決めておき、抜かりなく対応しましょう。
5.まとめ
いかがだったでしょうか?
会の年齢や形式などによって、相場がぜんぜん違うことが分かったと思います。一番重要なことは参加者の納得感です。相場より高過ぎる会費は見抜かれますし、反対に多少高い会費でも「会費は高かったけど、ホントに感動的な同窓会だったな!」と思えればOKなわけです。
また、同窓会の定義やイメージは人によって様々なので、細かく色々な人に意見を聞くよりも、この記事などを参考にして決め切ることも重要です。(居酒屋の同窓会しか参加したことがない人に会費1万円と言ったら、「高い」と言われるに決まってますよね?)
会場と会費を決定したら、あとは告知して出欠を取っていくだけです!もう少しで楽しい同窓会の本番ですので、頑張っていきましょう!
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